エアデール・テリアは19世紀後半に作出され、主としてカワウソ猟に用いられて来た比較的新しいテリアです。テリア犬種は最小から最大まで犬体サイズの開きが大きい事で知られますが、エアデール・テリアがテリア犬種の中で最も大きく「テリアの王様」と呼ばれています。
水猟犬として理想的な被毛を持ち、ブラッド・ハウンドから受け継いだ鋭敏な嗅覚力を持つ万能犬です。イギリスが誇る犬種の一つで、その犬種名はヨークシャー平原を流れるエア川の渓谷(デール)で作出された事に由来しています。
猟師はカワウソ猟に特化した泳ぎの達者な大型のテリアを望んでいて、古いタイプのテリアに水中作業の得意なオッター・ハウンドを交配し、カワウソに対する猟性を飛躍的に高める事に成功したのがエアデール・テリアです。
1879年ヨークシャー州で開催されたエアデール農業協会の展覧会以降、この犬種がエアデール・テリアの名称で呼ばれるようになりました。
オトレーの町で作出された、マスター・ブライアと呼ばれるエアデール・テリアがこの犬種の祖と言われています。
マスター・ブライアの子孫がアメリカを始めとする各国に輸出され、今日のエアデール・テリアの基礎犬となっています。
エアデール・テリアの猟性能と作業意欲は卓越したものがあり、長肢のために不得意な穴にもぐる作業以外のすべての猟をこなします。水中でも陸上でも、鳥猟でも獣猟でも自在に活躍し、猛獣に立ち向かう唯一のテリアとして賞賛されました。
軽量のボディでありながら、自分より大きな獲物に立ち向かう時にテリアの本性を発揮するといわれています。
第一次大戦下ではイギリスやドイツで伝令犬として軍用に使用されました。
イギリスで警察犬として最も早く選ばれたのもエアデール・テリアでした。
日本へは昭和初期にイギリスから輸入されて軍用犬に採用されています。 |