ドイツで野生のイノシシ狩りに用いられていた犬にグレー・ハウンドの血を加え固定された犬種で、始祖犬はチベタン・マスティフと考えられています。 犬名からデンマーク原産と解釈される事がありますが明らかにドイツ原産犬です。 英名では「大きなデンマーク人」と言う意味になりますが、フランス人がこの犬種を「グラン・ダノワ(大きなデンマーク人)」と呼んでいた事に由来します。 ドイツでは「ドイツのマスティフ」を意味する「ドイッチェ・ドッゲ」と呼ばれ、現代では ドイツの国犬と位置づけられています。 1880年、ベルリンにグレート・デンの研究者が集まり、この犬種の正式名称を「ドイッチェ・ドッゲ」と呼ぶべきであると発表し、同時に「グレート・デン」と言う呼名は廃止すべきであると宣言しました。 これ以後、ドイツでは宣言通りとなっているが、英語圏では「グレート・デン」のままです。 イタリアでは「アラノ」と言うやはりマスティフを意味する別名称で呼ばれています。 少なくとも、この犬種は古くからヨーロッパ各地で知られており、グレート・デンの現代の体形を完成させたのはドイツ人である事は間違いありません。 巨大な体格でありながらマスティフの重さが感じられないのは、グレー・ハウンドとの混血によるものが大きいです。 グレート・デンは400年もの間、完全に独立した犬種として育成されてきた、まれな犬種と言えます。 グレート・デンは悪名高いヨーロッパの獰猛な野生イノシシを退治する事のできる特別な犬だったのです。1891年ドイツでグレート・デンの厳密な犬種標準が採択され、これが世界中の犬種団体の規範となっています。 我が国には明治の初期にフォーン系の犬が輸入され、土佐闘犬の作出に利用されたとの記録が残っています。 その堂々とした身のこなしと容貌から“犬の中のアポロ神”として注目されています。